石造文化財のマップ用アイコン「長慶(Chokei)」
2022年11月7日
みなさんの普段通る道に、お地蔵さまや古い道標などの石造物はありませんか?
実はあるけど、普段気にしていないから目に入らないだけかも知れません。
そんな街角の石造物を調査している団体やグループがあります。
この度、歴史と地図に特化したIT開発を手がけている Code for History さまのご依頼を請けて石造物の位置をマップ上にマーキングするアイコンを制作しました。
石仏情報学会
「石造文化財アイコン 長慶(Chokei)」としてオープンデータで公開されました!
Code for History さまによって石造文化財アイコン 長慶(Chokei)としてオープンデータで公開されています。必要な方はルールに則ってご利用ください。
https://github.com/code4history/IconForStoneAssets
プロジェクト名「長慶(Chokei)」は奈良に多くの石造物を残した奇豪、「吉村長慶」から採ったものです。
11月29日プレスリリースが発行されました
歴史と地図に特化したIT開発を手がけているCode for Historyが、石造文化財をアイコンとして表示できる「長慶(Chokei)」を11月11日に公開
https://www.value-press.com/pressrelease/308926
利用例1:令和館林石造物悉皆調査
館林には50年前の有志によって調査された、市内石造物の準悉皆調査があります。石造物の種別、年代、サイズなどだけでなく、刻銘なども判読された貴重なデータなのですが、反面、写真や正確な位置などはなく、現況との突合せは不可能な状況です。加えて、デジタル化もされておらず、統計/集計操作などもできない状況です。このまま現況との突き合わせがなされず、さらに将来になって突き合わせが困難になれば、せっかくの調査が死に体のデータとなってしまいます。そのため現況とのつきあわせ調査を行い、それをオープンデータ化するためのプロジェクトを始めました。
https://code4history.dev/TatebayashiStones/
利用例2:奈良地蔵プロジェクト
奈良市の道端の地蔵堂や小祠、石仏などをオープンデータ化するプロジェクトです。奈良市では、街角の小さな祠や石仏ですら、1300年、700年といった歴史を持ち、さらに マンションの土台にすら、地蔵の置き場が設計の上組み込まれるほど、現代にまで信仰が根付いています。都会のコンビニ以上の密度で存在する、小さく身近な信仰の場にあふれているのですが、残念ながら奈良市民には身近すぎるためかその魅力に気付いておらず、平城宮や世界遺産は宣伝しても、こういった身近な魅力を宣伝したり、外国人に説明しアピールしたり活動はありません。そこで、奈良市の祠、石仏をリストアップして紹介し、誰もが使えるオープンデータとして提供することで、新たな教育や街づくり、観光ビジネスの可能性に繋がると考え、2016年活動を開始しました。
https://code4history.dev/JizoProject/
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